モバイル決済サービスの米Squareは現地時間2012年8月8日、コーヒーショップチェーンの米Starbucks Coffeeと広範な提携を結んだと発表した。今年の秋より、米国内の約7000店にのぼるStarbucks店舗でSquareのモバイル決済システムが利用できるようになる。
Starbucksの利用者は、Squareのモバイル決済アプリケーション「Pay with Square」で手軽に支払いを済ませることができる。同アプリケーションはiPhoneおよびAndroid端末向けに提供している。
ユーザーは同アプリケーションで、決済に使用するクレジットカードやデビットカードを設定し、「タブをオープン」すれば、店舗のカウンターで名前を告げるだけで支払いが行える。スマートフォンを読み取り器にかざしたりする必要はない。
また、同アプリケーションの「Square Directory」機能により、いつでも近くにあるStarbucks店舗を簡単に見つけられる。
さらに提携の一環として、StarbucksはSquareのシリーズD投資ラウンドで2500万ドルを出資する。Starbucks会長であり社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるHoward Schultz氏はSquareの取締役に就任する。
Squareは2009年に設立され、サンフランシスコに本拠を置いている。同社共同設立者のJack Dorsey氏は、米Twitterの共同創業者でもある(米Wall Street Journalの報道)。
[発表資料へ]