NTTデータは2012年8月8日、同社がクレジットカード会社・加盟店向けに提供している「クレジットデータ伝送システムサービス」を機能拡張し、新たに8月1日からインターネットを利用したデータ伝送を可能にしたと発表した。

 クレジットデータ伝送システムサービス(Credit Data Transfer System、CDSサービス)は、クレジットカード会社と加盟店をオンラインで接続して、クレジット取引の売上データや、取引にかかわる無効通知データ、有効性チェックデータなどの送受信を行うファイル伝送サービスだ。従来、同サービスのデータ伝送には、ISDN回線の契約、および専用ファイル伝送用パッケージ「HULFT手順」や「全銀手順」の購入が必要だった。

 今回同社は同サービスにおいて、データ伝送をインターネット経由で行うことができる「SFTP手順」への対応を開始した。SFTP手順とは、SSHで暗号化された通信路でファイルを授受するSFTPプロトコルを用いたデータ伝送方式。SFTP手順を使用すればISDN回線や伝送用パッケージが不要になるため、より安価に同サービスを利用できるようになる。