写真●MaLion 3(Ver.3.40)の画面(新規に追加した導入ソフトウエア台帳)
写真●MaLion 3(Ver.3.40)の画面(新規に追加した導入ソフトウエア台帳)
[画像のクリックで拡大表示]

 インターコムは2012年8月7日、エージェント型クライアント管理ソフトの新版「MaLion 3(Ver.3.40)」(写真)を発表した。8月17日に販売開始する。新版では、管理台帳を強化したほか、SSL接続時の通信データをアプリケーションから取得できるようにした。参考価格は、100クライアントで100万円(税別)。

 MaLion 3は、専用のエージェントソフトをインストールしたクライアントPCを管理する運用管理ソフトである。主な機能は、情報漏洩対策(クライアント操作の監視と制御)と、IT資産管理(インベントリー情報の収集とソフトウエア配布)である。

 新版では、いくつかの資産台帳を新規に追加した。「導入ソフトウェア台帳」は、ソフトウエアのライフサイクル情報をベースに、ソフトウエア単位で利用総数などを一元管理する。「ライセンス関連部材台帳」は、マスターディスクや使用許諾書などを管理する。「ソフトウェア辞書」は、エディションなどソフトウエアに特有の用語を収めており、台帳への情報登録を支援する。

 新版では、情報漏洩対策機能も強化した。例えば、SSL接続時に通信内容を監視できるようにした。このための仕掛けとして、Webブラウザー(Internet Explorer)向けのプラグインと、メールソフト(Outlook 2007/Mac Mail)用のプラグインを用意した。このプラグイン経由でMaLion 3のエージェントにデータを引き渡す。従来版では、SSL通信の内容をアプリケーション間で引き渡すことはできなかったとしている。

 新版ではまた、セキュリティポリシーの最小設定単位を、これまでのパソコンごとからログインユーザーごとへと微細化した。1台のパソコンを複数ユーザーが共用するケースにおいて、ユーザーごとに異なるポリシーで運用できるようになった。