写真1●ショッピングSNS「MyFave」を発表するオウケイウェイヴ代表取締役社長の兼元謙任氏(左)と日本マイクロソフト MSN Japan エグゼクティブプロデューサーのショーン・チュウ氏
写真1●ショッピングSNS「MyFave」を発表するオウケイウェイヴ代表取締役社長の兼元謙任氏(左)と日本マイクロソフト MSN Japan エグゼクティブプロデューサーのショーン・チュウ氏
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写真2●MSNのサービス戦略
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 オウケイウェイヴと日本マイクロソフトは2012年8月7日、ユーザー同士の購買体験などを共有するショッピングに特化したSNS「MyFave(マイ・フェブ)」を8日より一般ユーザーに公開すると発表した(写真1)。MyFaveは今年6月中旬より招待制としてプレオープン。日本マイクロソフトのポータルサイト「MSN」上で展開されるSNSで、MyFaveへの導線もMSNのトップページなどに用意される。

 MyFaveは、ショッピングの話題を中心に登録ユーザー同士が自分の購買体験を共有したり、登録ユーザー以外でも「公式メンバー」として登録されているファッションモデルなどの購買行動を閲覧したりすることができるサービスである。13の流通業者による1000万点以上の商品をMyFave内で検索・閲覧・購入することができる。なお決済は商品データを提供する流通業者側で実施する形になる。ユーザー登録には、Windows Live、mixi、Twitter、Facebookのいずれかのアカウントが必要となる。

 オウケイウェイヴ代表取締役社長の兼元謙任氏は「SNSはFacebookのように水平方向に広がるサービスから、MyFaveのように深く特化した展開がトレンドになってきている」と説明。MyFaveは、ショッピングの傾向といった個人の感性に近いつながりを得られる場として、「広く浅い」つながりのFacebookとは異なる展開が期待できるとした。

 当初は主に20~30代の女性の利用を見込んでおり、口コミなどを通してすそ野を広げ、男性ユーザーなども取り込む。登録ユーザー数は今後1年間で100万ユーザーを見込んでいる。当初のビジネスモデルは、MyFave内のコンテンツから各流通業者のサイトに誘導するCPC(Cost Per Click)モデルであると説明した。

 MyFaveはオウケイウェイヴ単独の事業ではなく、日本マイクロソフトと共同で実施するSNSである。マーケティングやプロモーションは日本マイクロソフトが担当、開発や運営はオウケイウェイヴが担う。日本マイクロソフトにとって、MyFaveはMSNのサービス戦略の中の「新しいソーシャルコマース」に位置付けられる(写真2)。

 同社 MSN Japan エグゼクティブプロデューサーのショーン・チュウ氏は、「MSNは月間3500万のユニークユーザーが訪問する。このユーザーに対してより深くエンゲージメントができるサービスを展開したいという思いがあった」と説明。「MSNの3500万ユーザーにリーチして“ロケットスタート”ができる」とした。