米Amazon.comは現地時間2012年8月6日、社内にゲーム開発部門「Amazon Game Studios」を設置したと発表した。既に第1弾タイトルを開発しており、同日Facebook上で遊べるソーシャルゲーム「Living Classics」を公開した。今後もタイトルを増やしていく意向で、Facebookのほか、タブレット端末「Kindle Fire」向けタイトルも拡充していくとみられる。

 Amazonは、電子書籍や音楽、映像といったデジタルコンテンツの販売を手掛けているが、タブレットやパソコン向けゲームの分野にも力を入れている。今年7月にはKindle Fire用ゲームの得点や賞品情報、進行状況などをクラウド上に保存したり、同期したりしてゲームの使い勝手を高めるプラットフォーム「GameCircle」を発表したほか、パソコン用ゲームの配信サービスに、サブスクリプションや仮想アイテムの購入を可能にする機能「Game Connect」を導入した(関連記事:Amazon、ゲーム配信サービスを拡充、仮想アイテム購入を容易に)。

 米Wall Street Journalの技術系情報サイトAllThingsDは、Amazonにとってゲームの自社開発は、ゲームプラットフォームの構築に役に立つほか、自前コンテンツは今後市場投入が見込まれる新型Kindle Fireの販売促進にもつながり、同社がソーシャルメディアやモバイル分野におけるゲーム事業の拡大を狙っていることは間違いないと伝えている。

[Amazon Game StudiosのWebサイト]