写真●日商エレクトロニクスが2012年9月に開設する「石狩データセンター」
写真●日商エレクトロニクスが2012年9月に開設する「石狩データセンター」
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 日商エレクトロニクスは2012年8月7日、北海道石狩市に「石狩データセンター」(写真)を開設すると発表した。9月上旬の開所を予定している。日商エレは既に大阪市と横浜市にデータセンターを構えており、石狩は3拠点目。3年後に3拠点合計で約15億円の売り上げ規模を目指す。

 日商エレと同じ双日グループに属するさくらインターネットが保有するデータセンタービル(関連記事)の中に設置する。さくらインターネットの主要顧客は個人や比較的小規模な法人だが、日商エレは大企業やシステムインテグレーターなど大口顧客に対応できる仕様の空調・ラックなどの設備を用意する。ハウジングやホスティング、プライベートクラウドサービスなど、大阪・横浜と同様のサービスを提供する。

 石狩データセンターのある北海道石狩市は札幌市に隣接した日本海沿岸に位置し、新千歳空港にも近い。冷涼な気候で通年にわたって外気による冷房を使えるため、空調コストを抑えやすい。地震発生率も比較的低いと言われている。日商エレは首都圏・関西圏に続く第3の拠点としてアピールし、企業のディザスターリカバリーやBCP(事業継続計画)強化に関連した需要を取り込みたい考えだ。