写真●2013年3月期第1四半期の連結決算を発表するIIJの鈴木幸一社長
写真●2013年3月期第1四半期の連結決算を発表するIIJの鈴木幸一社長
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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は2012年8月7日、2013年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6.3%増の248億4100万円、営業利益は同50.2%増の13億7400万円と増収増益だった。鈴木幸一社長(写真)は決算説明会で、「クラウドサービスの顧客拡大に加え、トラフィック増加に伴ってインターネット接続サービスも伸びている。かなり順調なスタートを切ることができた」と総括した。

 クラウドサービス「IIJ GIO」の案件数は6月末で約1300件。4~6月期の売上高は12億円で、6月単月で見ても4億2000万円まで拡大している。サービスのラインアップも拡充を進めており、2013年3月期で70億円以上の売上高達成を目指す。現状は設備投資が先行して赤字だが、2013年3月期には通期黒字化も計画する。クラウド関連の設備投資額は2012年3月期(約43億円)と同程度の見込み。

 国際事業も順調に伸びている。米国で大口サーバーの構築・運用案件を受注したほか、3月開始のクラウドサービスも好調。国際事業の4~6月期の売上高は約10億円。30億円強の通期目標に対し、想定を上回る進捗(ちょく)率となっている。下期には中国(チャイナ・テレコムと提携済み)や欧州への展開も見据え、売上高の拡大に貢献する見通し。