写真●KeySQL R8.0の画面
写真●KeySQL R8.0の画面
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 アシストは2012年8月7日、SQL文を使わずに表計算ソフトからリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)にアクセスできるようにするソフトの新版「KeySQL R8.0」(写真)を発表、同日販売を開始した。新版では、繰り返して行う検索処理をVBScriptで記述できるようにした。

 KeySQLは、表計算ソフト(ExcelやOpenOffice Calc)の画面を用い、ODBC経由でネットワーク上にあるRDBMSを参照/更新するためのソフトである。SQL文を用いずに、Excel上の画面操作やマクロによってRDBを操作できる。(1)接続先DBを選び、(2)項目を選んで検索し、(3)件数を確認してOKをクリックすることによって、Excel画面上に検索結果データを取り込める。

 定型的に繰り返し行う検索処理(バッチ処理)は、マクロやスクリプトとして保存しておき、再利用できる。これらバッチ処理は、自動生成が可能。これまでのバージョンではVBA(Visual Basic for Applications)マクロを生成できたが、今回の新版では、新たにVBScriptを生成できるようにした。新版ではさらに、データ(CSV/XML)出力時に各種の文字コードを利用できるようにした。

 接続可能なRDBMSは、ネイティブ接続がOracle Database 11.2。ODBC経由での接続が、SQL Server 2005/2008、DB2 9.1/9.5/9.7、Informix 10/11/11.5、MySQL 5、PostgreSQL 8/9。DBクライアント側の稼働環境は、OSがWindows XP以降またはWindows Server 2003/2008で、.NET Framework 4が必要。表計算ソフトとしてExcel 2003/2007/2010またはOpenOffice.org 3.x Calcが必要。

 価格(税別)は、機能をRDBMSの参照に限定した「検索版」が3万3000円。参照/更新が可能な「検索/更新版」が5万3000万。開発会社はテニック(本社:渋谷区)で、アシストは2010年7月以降、KeySQLシリーズの国内における総販売代理店となっている。