写真1●ミャンマー向けレンタル機
写真1●ミャンマー向けレンタル機
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 モバイル通信機器レンタルサービスのテレコムスクエアは2012年8月7日、ミャンマー向けの携帯電話レンタルサービスを8月8日に開始すると発表した(写真1)。同社によると、国内で受け取り/返却可能なポストペイド(後払い)型のミャンマー向け携帯レンタルはこれが初めて。

 レンタル料金は1台当たり日額630円。通話料金は発信が1秒当たり8.1円(1分換算で486円)、着信が1秒当たり6.5円(同390円)。他国向けと同様に、紛失・盗難・破損に備えた「安心補償」制度を、日額210円からで提供する。法人の利用に対しては、日本での請求書払いも可能だ。

 ミャンマーでは、国営企業であるミャンマー郵電公社(MPT)が、唯一の携帯電話事業者となっている(関連記事)。テレコムスクエアによると、同国では携帯電話のローミングサービスが進んでおらず、海外の携帯電話はほとんど使えない。さらに、海外からの渡航者が現地でポストペイド型携帯電話を契約することはほぼ不可能で、プリペイド(前払い)型の携帯電話は販売されているものの、日本へ発信する場合は約5~6分通話するたびにリチャージが必要になるとしている。

 民主化が進むミャンマーへは、日本からの渡航者が増えており、携帯電話に対するニーズも増加している。そこで同社は、現地のパートナーを通じて回線を調達。ポストペイド型の携帯レンタルサービスを開始し、こうしたニーズに応えることにした。9月からは現地駐在員も派遣し、調達とサポートの強化を図るという。