画面1●SAP EHS Management 2.0では、業務上の事故リスクを画面上で管理できる
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画面2●携帯端末用報告アプリSAP EHS Safety Issueの「不安全事象」報告画面。写真や位置情報を添付できる
画面2●携帯端末用報告アプリSAP EHS Safety Issueの「不安全事象」報告画面。写真や位置情報を添付できる
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 SAPジャパンは2012年8月6日、企業による従業員の安全衛生管理を支援するソフトウエアの最新版「SAP Environment, Health,Safety Management 2.0(SAP EHS Management 2.0、画面1)」の提供を開始した。製造業や資源開発など事故の危険を伴う企業が導入すれば、安全管理策や予防措置などを全社的に一元管理しやすくなる。価格は個別見積もり。

 SAP EHS Managementでは、(1)事故後の報告管理としての「インシデントマネジメント」、(2)事前にリスクの予防策を講じる「オペレーショナル・リスク・マネジメント」、(3)変更することで発生しうるリスクを防ぐための「変更管理」という3つの観点から、企業のリスク低減を支援する。

 最新版では(1)について、iPhoneなど携帯端末の専用アプリケーション(SAP EHS Safety Issue、画面2)から音声や写真などを使って事故や問題を記録して報告する機能を追加した。(2)については、日常の業務プロセスの中にある潜在的なリスク要因を分析し、「発生頻度」「重篤度」を見積もって対策の優先順位を決められる機能を備えた。

 (3)については、業務手順書などの文書の変更状況を漏れなく管理できる機能(SAP Management of Change)を開発中である。最新版では未実装だが、今後機能追加する予定。

[SAPジャパンの発表資料]