写真●スマートセッションの専用クライアントアプリケーション画面
写真●スマートセッションの専用クライアントアプリケーション画面
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 日本インフォメーションは2012年8月6日、SaaS形式で月額制で利用できるiPad向けペーパーレス会議ソフトを発表し、同日販売を開始した。会議ソフト「スマートセッション」(写真)の販売形態を拡充し、これまでのオンプレミス版に加えて、新たにSaaS版を追加したかたちだ。

 PDFファイルに対する画面操作を複数人で共有することによって、ペーパーレスを実現する。専用のクライアントソフト(iOS 4.3.2以降で動作)を、会議端末となるiPadにインストールして使う。サーバーソフトはJava(Apache Tomcatベース)を使ったWeb型で、SaaS版ではサーバー機能をインターネット経由で提供する。

 サーバー上では、会議(開催期間や参加者)を設定して実施する。参加者は、iPadでサーバーに接続する。発表者のPDF画面と操作(ページ移動、メモとマーカー、拡大縮小表示)が、参加者のiPad画面に連動する仕組み。参加者は、独自にページを操作したりメモを記入したりすることもできる。また、ボタンひとつで自分が発表者になれる。

オンプレミス版とSaaS版を選べる

 ライセンスは全4種類。処理能力や会議室数に応じて、SaaS版が2種類、オンプレミス版が2種類である。SaaS版は、複数企業でサーバーを共用する共用タイプと、専用サーバーを使う専用タイプがある。一方、オンプレミス版は、サーバー1台で運用するStandard版と、複数サーバーで運用できるPro版がある。

 (1)SaaS版の共用タイプの価格(税別、以下同)は、月額3万円、初期費用が5万円。会議室数は3室。同時に参加できる数は標準で20人まで。ストレージ容量は標準で1Gバイト。(2)SaaS版の専用タイプの価格は、月額7万5000円、初期費用が10万円。会議室数は無制限。同時に参加できる数は標準で50人まで。ストレージ容量は標準で10Gバイト。

 (3)オンプレミス版のStandard版の価格は、端末当たり1万円、初期費用が30万円。会議室数は25室。同時に参加できる数は契約した端末数まで。ストレージ容量はサーバー機に依存する。(4)オンプレミス版のPro版の価格は、端末当たり3万円、初期費用が30万円。会議室数は無制限。同時に参加できる数は契約した端末数まで。ストレージ容量はサーバー機に依存する。