写真●BizXaaS物件管理の画面(情報登録画面)
写真●BizXaaS物件管理の画面(情報登録画面)
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 NTTデータは2012年8月2日、地図情報を活用した業務アプリケーションをSaaS型で提供するサービス「BizXaaS MaP」を拡充し、特定業界向けアプリケーションを2つ発表した。(1)不動産・建設業界向けの物件管理アプリケーション「BizXaaS物件管理」(写真)と、(2)製造業や小売・流通業向けの店舗管理アプリケーション「BizXaaS店舗管理」である。価格(税別)は、いずれも同時10ユーザーで年額100万円から。

 BizXaaS MaPは、地図情報を活用したアプリケーション基盤をSaaS型で提供するサービスである。エリア別の売り上げ分析や販売戦略の立案、地図と関連付けた顧客管理、不動産物件の管理など、各種業務に利用できる。カスタム帳票やシステム連携などのカスタマイズも可能。住宅地図やブルーマップ、国勢調査などの統計情報といった、各種のデータを利用できる。

 今回発表した特定業界/業務向けアプリケーションの一つが、不動産物件を管理できるBizXaaS物件管理である。不動産物件ごと、営業担当者ごとに、売買情報や、現地調整結果などの活動情報を管理できる。情報共有により、同一物件に対する営業のブッキングの防止や過去の対応履歴の参照などが可能。また、地図情報を活用することで、新たな営業ターゲットの抽出や物件の調査などが容易になる。

 今回発表したもう一つの特定業界/業務向けアプリケーションが、小売店舗などを管理できるBizXaaS店舗管理である。地図のエリア情報と関連付けて店舗の売り上げ状況を管理する。個々の店舗の特徴を地図上で色分けして表示することで、売り上げ実績や商品別の売り上げ状況などを可視化できる。各種の統計データを活用したエリアマーケティングにより、店舗の統廃合の検討に役立てられる。

 NTTデータは今後BizXaaS MaPについて、フィールドサービス向けなど、ほかの業種/業務向けアプリケーションをさらに拡充していく方針。