米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は現地時間2012年8月1日、新しいストレージサービスである「Amazon Elastic Block Store(EBS) Provisioned IOPS」の提供を開始した。Amazon EBSは、「Amazon EC2」の仮想マシン用にiSCSIで接続するディスクボリュームのサービス。新しく発表したProvisioned IOPSでは、I/O性能をユーザーが設定できる。リレーショナルデータベース(RDB)など、高いI/O性能が必要なワークロードに適している。

 今回発表したProvisioned IOPSでは、最大1000のIOPS(1秒当たりのI/O件数)をユーザーが設定できる。通常のAmazon EBSのIOPSは100程度であるという。またProvisioned IOPSのIOPSは、今後上限を高くする予定であるほか、ユーザーがProvisioned IOPSのディスクボリュームをストライピング構成にすることで、より高いIOPSを実現することも可能。

 AWSはProvisioned IOPSに合わせて、Amazon EC2の仮想マシンに「EBS-Optimizedインスタンス」を追加した。EBS-Optimizedインスタンスは、仮想マシンとディスクボリュームのネットワーク帯域を500Mビット/秒~1000Mビット/秒の間でユーザーが占有できるというサービスである。

 AWSの東京リージョンにおけるProvisioned IOPSの料金は、ディスク容量1Gバイト当たり0.15米ドル/月で、設定したIOPSにつき毎月0.12米ドルがかかる。