写真1●Google Walletの画面例
写真1●Google Walletの画面例
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 米Googleは現地時間2012年8月1日、モバイル決済サービス「Google Wallet」の強化を発表した。米MasterCardをはじめ、米Visaや米American Express、米Discoverのあらゆるクレジットカードおよびデビットカードが使用できる。

 Google Walletは2011年9月に開始したサービスで、現在6機種のスマートフォンおよびタブレット端末で利用可能。米Toysrus、米Old Navy、米American Eagle Outfittersなど25社以上の米販売業者が提携している。これまで対応していたカードは米Citigroupが発行するMasterCardブランドのクレジットカードだけだった。

 機能強化により、ユーザーは販売店およびオンラインストアでの商品購入に任意のクレジットカードまたはデビットカードを利用できる。実店舗およびオンライン通販を含む決済履歴は専用サイトから確認することが可能。

 Google Walletでは対応カードを拡大するにあたり、カード情報を端末本体ではなくGoogleのサーバーに格納するようにした。端末のストレージ領域には仮想カード番号(Wallet ID)を保存し、これによりユーザーは手軽に購入手続きを完了する。Googleは購入手続きの際にユーザーが指定したクレジットカードあるいはデビットカードに対して課金する(写真1)。

 機能強化を反映したGoogle Walletアプリケーションの新版は、Googleのデジタルコンテンツ配信サービス「Google Play」で無料提供している。「Android 2.3.3」以降で利用可能。モバイル端末を紛失した場合などに、Google Walletアカウントからリモートでアプリケーションを無効化するセキュリティ機能も提供する。

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