写真1●3M視線予測サービスでITproのトップページを解析。ロゴやサムネイル写真に視線が集中しやすいようだ。試用時はFree Trialという文字が入る
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写真2●3M視線予測サービスで「日経ビジネスオンライン」を解析したところ。画像に視線が集中する傾向が顕著だ
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 住友スリーエム(住友3M)は2012年8月1日、広告やWebサイトなどのデザインやレイアウトの効果を「視線予測」技術によって測定・解析する「3M視線予測サービス(VAS=Visual Attention Service)」を開始した。インターネット上で登録すれば、5回まで無料で利用できる。

 新サービスは米3Mが道路標識や反射材などの工業デザインで培った「ビジョンサイエンス」の研究を基にしている。対象となる広告やWebサイト、商品パッケージ、店頭棚割りなどの写真から、最初の数秒間の視線の動きを瞬時に予測し、「ヒートマップ」「視線トラッキングチャート」といった4種類のレポートを提供する(写真1、2)。

 同様の解析にはアイ・トラッキングなど専用機器を利用する手法がよく使われる。住友3Mの新サービスでは、特別な機器を用意することなく、カメラ付きのスマートフォンなどで解析が完結するのが特徴だ。専用機器を使ったアイ・トラッキングとの比較では、精度は80~90%とやや劣るものの、コストや実験の手軽さなどのメリットが大きい。

 解析に必要な無料アプリはiOS版とAndroid版を用意しており、App Store/Google Playで「3M VAS」というキーワードで検索すればダウンロードできる。新規ユーザーは5回まで無料解析を利用可能。以降の料金は、1回当たり14.99米ドルからで、クレジットカード決済に対応する。回数・期間による割引プランも用意している。

[住友スリーエムの発表資料]