米Microsoftは現地時間2012年8月1日、次期OS「Windows 8」がスケジュール通り製造段階(RTM:Release to Manufacturing)に移ったことを明らかにした。Windows 8は10月26日に一般向けに正式リリースする予定。

 MicrosoftはWindows 8の開発およびテスト工程をすべて完了し、OEMパートナー向けに最終コードの出荷を開始した。OEMパートナーはWindows 8をパソコンおよびタブレット端末にプリインストールし、一般発売に向けて準備する。

 Windows 8は109カ国語に対応し、231市場で展開する。「Windows XP」「Windows Vista」「Windows 7」を使用しているユーザーは、2013年1月31日まで39.99ドルでWindows 8の上位エディション「Windows 8 Pro」にアップグレードできる。 また、条件を満たしたWindows 7搭載パソコン購入者は14.99ドルでアップグレードが可能。

 一般向け発売に先立ち、「MSDN」に登録している開発者は8月15日からWindows 8の完成版をダウンロードできる。企業内でWindows 8をテストしているIT担当者も「TechNet」の登録を通じてWindows 8の完成版を同日より入手可能。8月16日には、「Microsoft Software Assurance」に契約している法人顧客は「Volume License Service Center(VLSC)」を介して「Windows 8 Enterprise」エディションをダウンロードしてテスト使用できる。このほかにも、Windows 8への先行アクセスを提供する複数のプログラムを用意している。

 Microsoftによると、5月31日に公開されたWindows 8リリースプレビュー版は約700万台にインストールされ、開発者およびコンシューマ向けも合わせてプレビュー版に参加したパソコンは合計1600万台以上にのぼるという。

 またMicrosoftはWindows 8のRTM提供に合わせて、Metroスタイルアプリケーションの配信/販売サイト「Windows Store」において有料アプリケーションの申請受付を開始した。アプリ内課金もサポートする。ただしアプリケーションをアップロードするにはWindows 8のRTMビルドが必要であるため、アップロードは早くても8月15日以降となる。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]