ソーシャルメディアを活用している企業でFacebookの利用が急増していることがgooリサーチの「企業におけるソーシャルメディア活用状況」調査で分かった。Facebookの公式アカウントを所有する割合が5割強へと1年間から倍増。YouTubeに次ぐ2位になった。

 gooリサーチとソーシャルメディア・コンサルティングのループス・コミュニケーションズが2010年から継続的に実施している調査。ソーシャルメディアの公式アカウントを保有する企業の運用担当者を対象に今年6月に聞いた結果を集計。1年前の調査結果と比較した。

 最も多かったのは「YouTube」の54.6%(前回54.6%)、「Facebook」は52.2%(同26.3%)と、差はわずかだった。3位以下は、「ブログ」48.5%(同53.6%)、「Twitter」40.9%(同42.9%)、「mixi」24.6%(同22.2%)など。前回ゼロだった「Google+」は13.5%で6位に登場した。

 活用目的は、「企業全体のブランディング」が多く、どのメディアでも約3~4割を占めた。前回、各メディアで第1位だった「広報活動」は2位に後退し、活用目的が企業全体のブランディングに移行してきていることが分かる。

 また、導入時の内部的な課題は、「ソーシャルメディアの運用ノウハウがなかった」「ガイドラインの整備」などが多く、特に中小企業では「ガイドラインの整備」がトップ。活用上の課題では「人材が不足」「営業上の効果が見えない」などが挙がった。

 gooリサーチ登録モニターのうち、ソーシャルメディアの公式アカウントを保有し、通常業務で運用する立場にある企業の担当者を対象にクローズドで6月8日~6月25日に聞いた。有効回答者数は406人。