図1 コンシューマー事業戦略を説明するトレンドマイクロの大三川彰彦副社長
図1 コンシューマー事業戦略を説明するトレンドマイクロの大三川彰彦副社長
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図2 説明会で発表した、同社製品・サービスのロードマップ
図2 説明会で発表した、同社製品・サービスのロードマップ
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 トレンドマイクロは2012年7月31日、コンシューマー事業に関する説明会を開催(図1)。パソコン向けウイルス対策ソフトが中心だったコンシューマー事業を拡大し、ウイルス対策以外の新製品を、順次提供していくことを明らかにした(図2)。

 2012年第3四半期中に提供を予定している新製品は、Webサービスで使用しているユーザーIDやパスワードなどを管理するソフトウエア「パスワードマネージャ」。同社では、登録できるID/パスワード数に制限のある「パスワードマネージャ無料版」を2012年6月に公開済み。2012年第3四半期中に提供されるのは、登録数が無制限の有料版だと考えられる。

 2012年第4四半期には、「スマートフォン向けバッテリー管理」「写真管理サービス」「モバイル向けデータバック」といった製品・サービスを相次いで提供するとしている。いずれについても、詳細は今後発表するとしているが、写真管理サービスについては、説明会で簡単なデモが実施された。

 デモによれば、このサービスは、デジカメやスマートフォンなどで撮影した写真データを、同社サーバーで一元管理できるクラウドサービス。どのデバイスからでも写真データを簡単にアップロードでき、どのデバイスからでも閲覧できるようになるという。

 同社のロードマップによれば、ウイルスバスターおよびウイルスバスターモバイルの新版は、2012年第3四半期に提供される予定。

 「今後はウイルス対策ソフトに限らず、デジタルライフの不安や不便を解消するためのソリューションを提供する」(トレンドマイクロの大三川彰彦副社長)。

 事業の拡大により、コンシューマー事業における全世界の売上高を、2011年の実績から3年後の2014年に25%増、5年後の2016年には45%増にすることを目指すとしている。