写真●NTTデータの山田英司 代表取締役副社長執行役員
写真●NTTデータの山田英司 代表取締役副社長執行役員
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 NTTデータは2012年7月31日、2013年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.8%増の2940億2000万円、営業利益は同15.5%増の133億3000万円で増収・営業増益だった。主に連結対象となる子会社が増えたことが、売上高を押し上げた。増益には不採算案件の抑制が寄与した。

 セグメント別に見ると、金融や公共などの「パブリック&フィナンシャル」は、売上高が前年同期比5.6%増の1835億円。「既存の大型案件が一段落した反動で国内は低迷したが、海外などの連結子会社の拡大がカバーした」と、NTTデータの山田英司 代表取締役副社長執行役員は説明した(写真)。

 製造や流通など、金融以外を手掛ける「エンタープライズITサービス」では、売上高が前年比16.9%増の1001億円。こちらも連結子会社の拡大が寄与したほか、通信分野の需要増も好業績につながった。ネットワークやクラウドサービスなどを担う「ソリューション&テクノロジー」は、売上高が前年比8.6%増の414億円だった。

 2013年3月期の通期予想は修正していない。連結売上高が前年比2.3%増の1兆2800億円、連結営業利益が同5.7%増の850億円である。