米オラクルは現地時間2012年7月30日、I/O仮想化製品を手掛ける米シーゴシステムズを買収することで同社と合意したと発表した。シーゴは2004年に設立されたベンチャー企業。イーサネットLANとファイバチャネルSANを統合することで、データセンター内の配線を減らすI/O仮想化コントローラーを提供している。買収の取引は2012年秋に完了する見込み。

 I/O仮想化コントローラーを使うと、サーバーとI/O仮想化コントローラーの間をインフィニバンドネットワーク(あるいはイーサネットネットワーク)で接続し、イーサネットLANおよびファイバチャネルSANの両方の通信を行うように構成できる。物理的な配線を減らすことができるほか、サーバーやストレージを増設する際の配線・設定作業を効率化できる。

 オラクルはソフトウエアに加えて、サーバーやストレージといったハードウエアを提供しているが、シーゴのI/O仮想化コントローラーを加えることでネットワーク装置を強化する。