一般財団法人の電波技術協会は2012年7月31日、エリア放送用ネットワークIDの管理・運用業務を開始したと発表した。

 ホワイトスペースを利用したエリア放送については、2012年7月3日に行われた電波産業会(ARIB)の規格会議で「エリア放送の伝送方式標準規格」と「エリア放送運用規程技術資料」が承認され、電波技術協会がエリア放送に用いるネットワークIDの管理団体になった。地上デジタルテレビジョン放送の受信に影響を与えないようにするための措置であり、エリア放送事業者はネットワークIDなどを電波技術協会に取得・登録して放送する必要がある。

 ホワイトスペースを利用したエリア放送は、2012年4月に無線局の免許制度が開始された。これに合わせて電波技術協会は、同システムの普及推進を目的とする「ホワイトスペース利用システム普及推進室」を設置し、4月2日から技術相談などの窓口としての業務を開始していた。

 今回の業務もホワイトスペース利用システム普及推進室が担当し、ネットワークIDなどの管理・運用を一元的に行う。合わせてネットワークIDの管理・運用の関連事項として、運用上の事故や受信者などの苦情対応など、エリア放送の運用上の連絡調整業務を行う。