写真●FortiGate-100Dの外観
写真●FortiGate-100Dの外観
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 フォーティネットは2012年7月31日、中小規模向け(価格50万円クラス)でありながら22個のギガビットポートを搭載したUTM(統合脅威対策)の新モデル「FortiGate-100D」(写真)を発表した。独立したセキュリティゾーン(個々のポートに割り当てる)を多数運用できる。同社の全18モデルの中でも、価格当たりのポート密度が高いモデルとなる。開発会社は、米Fortinet。

 価格(税別)は、50万1000円から(初年度サポート込み)。同クラスの既存モデル「FortiGate-110C」(43万2000円から、今後1年ほどは併売)と同程度の価格に抑えながら、搭載ポート数を拡大した。既存モデルである110Cのポートは、ギガビット/秒が2個、100Mビット/秒が8個だった。

 さらに、110Cと比べて、ウイルス対策のスループット性能を約4.5倍に高めた。これにより、新モデルのFortiGate-100Dでは、フローベースで700Mビット/秒、プロキシー(アプリケーションゲートウエイ)ベースで300Mビット/秒の性能でウイルス対策を実施できるようになった。

 なお、FortiGateシリーズは、今回のFortiGate-100Dを加えて全18モデルで構成する。もっともエントリーに位置するモデルは弁当箱サイズの「FortiGate-40C」で、価格は10万円程度。最もハイエンドに位置するモデルはシャーシ型の「FortiGate-5000シリーズ」である。