ワークスアプリケーションズは自社のERP(統合基幹業務システム)パッケージの顧客に対し、システム能力を無償で診断するサービスを2012年7月に始めた。今後1年間で人事給与系ERPパッケージの顧客のうち約2割となる100社の利用を見込み、契約の継続につなげる。

 同社のERPはバージョンアップが無償で、同じサーバー環境を長期に利用する顧客が少なくない。そうした顧客にサーバー能力や台数の増強を提案する。逆にクラウド型で利用している顧客が必要以上の能力を契約している場合などは能力の引き下げを提案する。例えば、人事給与システムを国内の拠点だけで利用している場合、夜間の利用契約を解除することでコストが削減できるという。

 顧客企業にワークスの技術者が訪問し、専用ソフトで約1カ月間の稼働ログを取得したうえで分析する。分析の対象は、人事給与のアプリケーションサーバー、同データベース(DB)サーバー、Web/DBのアプリケーションサーバーなど。