米Microsoftのタブレット端末「Surface」
米Microsoftのタブレット端末「Surface」
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 米Microsoftは、タブレット端末「Surface」を現地時間2012年10月26日に発売することを明らかにした。米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書(Form 10-K)の中で、「次期OS『Windows 8』と同時に販売を開始する」と記述している。

 MicrosoftはWindows 8の一般向け正式提供を10月26日に開始することを、7月18日に発表した(関連記事:Microsoft、「Windows 8」の一般向け正式リリースを10月26日と発表)。その時点でSurfaceも同時リリースされると見られていたが、今回改めて日付を明確にした。

 Surfaceは「すべてMicrosoft社員が発想、設計、構築した」とする独自タブレット端末で、10.6インチの高精細(HD)ディスプレイを備え、Windows 8のARM版である「Windows RT」を搭載したモデルと、Windows 8の上位エディション「Windows 8 Pro」を搭載したモデルがある。まずWindows RTモデルを発売し、約3カ月後にWindows 8 Proモデルをリリースする予定となっている(関連記事:Microsoft、独自のタブレット端末「Surface」を発表)。

 希望小売価格は未定だが、Microsoftによれば「Windows RTモデルはARMベースの他社製タブレットと同等の価格、Windows 8 ProモデルはUltrabook製品と同様の価格」としている。これらのことから、米メディア(CNET News.com)は、Windows RTモデルが500~600ドル、Windows 8 Proモデルが1000ドル前後と推測している。

 またForm 10-Kの内容から、MicrosoftがSurfaceによりWindowsを採用するOEMパートナーとの関係に軋轢が生じる恐れを認識していることがうかがえる。Form 10-Kのリスク要素には、「SurfaceはOEMパートナーの製品と競合することになり、これがOEMパートナーの当社プラットフォームに対する取り組みに影響する可能性がある」と記されている。

[発表資料(Form 10-K)]