博報堂DYホールディングスと博報堂アイ・スタジオは2012年7月30日、博報堂DYグループの横断組織「博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター」と博報堂アイ・スタジオが、スマートフォンを「振る」動作でコンテンツを取得できるO2O(Online to Offline)プラットフォーム「grabee」(グラビー)を共同で開発、2012年8月に提供を開始すると発表した。

 grabeeを利用するスマートフォンのユーザーは、このサービスに対応した店舗・駅のポスターの前やイベント会場などにある告知を見て専用アプリを起動し、スマートフォンを振ることで、クーポンや楽曲、ゲーム、スタンプラリーなど様々なコンテンツを取得できる。振るという簡単な動作をコンテンツ取得のきっかけとすることで、外出先からネット情報をよりスムーズに入手できるという。対応するスマートフォンは、iPhoneとAndroid端末を予定している。ユーザーがどの告知に反応したかは、日時情報やスマートフォンのGPS情報を活用して特定する。

 またgrabeeを活用する企業は、専用アプリを起動中のスマートフォンユーザーに向けて、「日時」「場所」「ユーザーの性別・年齢などの属性」などを指定して様々なコンテンツタイプの情報を配信できる。スマートフォンを軸にした販促・イベント集客・店舗への誘導など、幅広いマーケティング施策を実施できるという。さらに、実施した施策の効果を検証するために、「日時」や「場所」「ユーザーの性別・年齢などの属性」単位でダウンロード件数やユニークユーザー数を把握することもできる。

 サービス活用企業や団体として、流通・小売業、メーカー、自治体、マスコミ、イベント会社、テーマパーク運営会社、スポーツ団体などを想定している。今後は多数の企業・団体に活用してもらい、広く普及を目指すという。また、テレビ・ラジオなどのマスメディアからもコンテンツを取得できるよう開発を進める方針である。

 ファミリーマートが2012年8月14日~9月21日に全国で実施する「初音ミク 5th Anniversary ミク Loves ファミマ♪キャンペーン」で、grabeeを使った店頭動画配信を行う。このキャンペーンでは、ファミリーマート店頭でgrabeeアプリを起動し、スマートフォンを振ることで初音ミクの限定動画を日替わりで取得できる。また動画を見るごとにスタンプが押され、1スタンプごとにオリジナル壁紙を入手できるスタンプラリーもgrabeeアプリで展開予定である。

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