米Facebookは現地時間2012年7月26日、上場後初めての決算発表を行った。2012年第2四半期の売上高は11億8400万ドルで前年同期の8億9500万ドルから32%増加した。広告による収入は同28%増の9億9200万ドルで、総売上高の84%を占めた。

 会計原則(GAAP)ベースの純損益は1億5700万ドルの赤字(希薄化後1株当たり損失は0.08ドル)。前年同期は2億4000万ドルの黒字(希薄化後1株当たり利益は0.11ドル)だった。

 当期は経費および支出が前年同期の4億8800万ドルから19億2700万ドルへと295%急増した。同社は経費および支出拡大の主な要因として株式に基づいた報酬費用を挙げている。報酬費用などを除いた非GAAPベースの純利益は2億9500万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.12ドル)となる。

 当期の月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比29%増の9億9500万人、日間アクティブユーザー数(DAU)は同32%増の5億5200万人だった。モバイル端末によるMAUは5億4300万人で同67%増加した。

 同社のMark Zuckerberg最高経営責任者(CEO)は、「当社の目標はすべての人々が常につながるようにすることであり、ユーザーが使うすべての製品で素晴らしいソーシャル体験を提供することだ。そのため当社は、モバイル、プラットフォーム、ソーシャル広告を優先した投資に焦点を当てている」と述べた。

 米メディアの報道(New York TimesForbesなど)によると、当期の売上高はアナリスト予測の115億ドルを上回り、特別費用を除いた1株当たり利益はアナリスト予測と一致した。

 しかし、同社の売上成長率は減速の一途をたどっており、当期の32%増という数字は2011年第1四半期以降、最も低い(米Wall Street Journalの報道)。同社の株価は8.5%安の26.84ドルで通常取引を終えた後、決算報告を受けて時間外取引で23.97ドルに10.7%下落した。

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