写真1●Biz/Browser AIの画面(GUI画面の設計)
写真1●Biz/Browser AIの画面(GUI画面の設計)
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写真2●開発したアプリケーション画面(Android上で動作)
写真2●開発したアプリケーション画面(Android上で動作)
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 アクシスソフトは2012年7月25日、Android版リッチクライアントソフト「Biz/Browser AI Ver.1.0.1」(写真1)の製品版を出荷した。パートナー企業向けを除けば、ユーザー企業が入手できるバージョンとしては、2012年1月に配布したベータ版(関連記事)に次ぐものとなる。ライセンスは端末数で決まり、価格はオープン。

 Biz/Browserの特徴は、Webシステムでありながら、Visual BasicやExcelのようなリッチなクライアント画面(写真2)を実現できることである。画面と業務ロジックを記述した独自のスクリプトファイル(CRS)をHTTPでやり取りする仕組み。モバイル端末向けには、画面解像度に合わせてオブジェクトのサイズを変えるスケーリング機能や、オフラインでもアプリケーションを実行できるようにするHTTP非同期通信機能なども提供する。

 クライアント画面を定義した成果物(CRSファイル)は、マルチプラットフォーム(Windows/Windows Mobile/Android)で動作する。今回出荷するBiz/Browser AIは、CRSを実行するランタイム(実行環境)のAndroid版に相当する。一方、CRSは、専用のデザイナーソフト「Biz/Designer」(Windows上で動作、無償)で開発する。

実行環境に合わせ、開発/デバッグ環境もAndroid向けに整備

 Android版ランタイムに合わせて、開発環境であるBiz/Designerも拡張した。Biz/Designerには、Windows版ランタイムでの実行に適した「Biz/Designer V」と、モバイル(Winodws MobileおよびAndroid)に適した「Biz/Designer Mobile」の2種類がある。ここで、Windows用のBiz/Designerを使ってモバイル向けの画面を開発することも可能だが、モバイル向けの画面開発にはモバイル用のBiz/Designerが、より適している。今回、Android版ランタイムの製品化に合わせて、Biz/Designer MobileをAndroid向けに拡張した。

 今回さらに、デバッグ時に利用するための、Windows上で動作するAndroid端末のシミュレーターソフト「Biz/Browser AI for Windows Ver.1.0.1」を用意した。