写真●NECが開発したOSS統合運用管理ツール「Hinemos」向けのWebクライアント「Hinemos Webクライアント」の画面
写真●NECが開発したOSS統合運用管理ツール「Hinemos」向けのWebクライアント「Hinemos Webクライアント」の画面
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 NECは2012年7月25日、NTTデータが開発を進めているオープンソースソフトウエア(OSS)の統合運用管理ツール「Hinemos」(ヒネモス)向けのWebクライアントソフト「Hinemos Webクライアント」(写真)を開発し、OSSとして無償で提供することを発表した。国内最大規模のオープンソース開発サイトである「SourceForge.JP」で8月1日から公開を始める。

 Hinemos Webクライアントは、管理用端末にインストールする専用クライアントソフト(Hinemosクライアント)の画面表示や操作性を継承しつつ、Webブラウザーだけを使ってHinemosによる運用管理を実現できるようにするソフトウエア。Hinemosサーバー側にインストールして利用する。管理用端末側はWebブラウザーだけあれば利用できるため、スマートフォンやタブレットなどパソコン以外の端末からでも運用管理できる点がメリットになる。

 NECによれば、上記端末の種類を選ばないことに加え、「従来のHimemosクライアントと同じインタフェースを提供するため新たな操作法の修得が不要な点」や「Webアクセス用ポート(TCP80番ポート)を使用してHinemosサーバーと接続するため、ファイアウォールの設定変更をせずに外部ネットワークからの運用監視が可能な点」などもHinemos Webクライアントを利用するメリットとして挙げている。

 開発に至った背景について同社では、「2008年から提供しているHinemosサポートサービスのユーザーから、『Hinemosクライアントをインストールしていない端末からでも運用状況を確認したい』『データセンターなど外部ネットワークからのアクセスに厳しい制限がある環境でも、Hinemosで運用状況を確認したい』といった要望が多く聞かれたため」と説明している。