大和証券は2012年7月25日、オンライン売買システムのインフラ基盤を刷新したと発表した。トランザクション処理を高速でこなせる富士通製ミドルウエア「Primesoft Server」を採用することで、0.001秒以下のレスポンスタイムを実現している。Primesoft Serverは東京証券取引所の株式売買システム「arrowhead」で採用実績がある(関連記事)。

 新システムは、オープンソースソフトの「Linux」で構築した国内最大級のオンライン売買システムという。2011年10月から順次、新システムに移行し、この4月に本格稼働した。仮想化技術を使って物理サーバーの数を半分以下にするなどして、運用保守コストを3割削減している。

 全てのデータをサーバーのメモリー上に展開するPrimesoft Serverの採用で、高い応答性能を実現している。またメモリー上のデータを三重化しており、障害が発生しても数秒でノードを切り替えられる。新システムは大和総研と富士通が構築した。