写真●IPAが提供する中小企業向けセキュリティ診断ツール「5分でできる!自社診断オンライン版」(診断結果)
写真●IPAが提供する中小企業向けセキュリティ診断ツール「5分でできる!自社診断オンライン版」(診断結果)
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 情報処理推進機構(IPA)は2012年7月24日、情報セキュリティ対策を学んだり強化したりしたいと考えている中小企業向けに、学習教材やツールの提供などを実施する情報セキュリティ対策支援サイト「iSupport」を公開した。

 iSupportは、中小企業が自社の情報セキュリティ対策を実施する際に活用できる教材や診断ツールなどを提供する窓口である「セキュリティ支援ツールポータル」(SSP)と、中小企業における情報セキュリティ対策の普及啓発活動に携わる「セキュリティプレゼンター」向けに各種情報やツール類を提供する「セキュリティプレゼンターポータル」(SPP)という二つのポータルで構成する。

 セキュリティ支援ツールポータルでは、企業内で自主的にセキュリティ対策を学んだり自社のセキュリティ対策の課題などを見つけたりするのに役立つ「5分でできる!情報セキュリティポイント学習オンライン版」および「5分でできる!自社診断オンライン版」(写真)という二つのツールなどを提供。IPAによれば、これらのツールは従来、個別にダウンロードおよびインストールが必要なパソコン向けのアプリケーションとして配布していたが、今回のポータル公開に合わせてWebブラウザー上で手軽に利用できるオンライン版として新たに開発し、公開したという。

 セキュリティプレゼンターポータルでは、セキュリティプレゼンター向けにIPAが開発および公開する様々なセキュリティツールを検索して容易に入手できる環境を提供する。また、IPAが主催するセキュリティ関連イベントやセミナー情報の発信などにより、プレゼンターの活動を支援するとしている。

 同ポータルのユーザーとなるセキュリティプレゼンターは、今回のiSupportの公開に合わせてIPAが新設し、登録受け付けを開始した独自のエバンジェリスト制度(登録料は無料)。IPAでは、主に中小企業の経営支援やIT活用のサポートなどを担当している中小企業診断士やITコーディネータによる登録を想定しているという。