山梨県とNTT東日本は2012年7月25日、外国人観光客を中心とした日本短期滞在者向けの公衆無線LAN環境整備を協働で進めていくことで合意したと発表した。NTT東日本が提供する「光ステーション」の日本短期滞在者向け公衆無線LAN接続機能を活用し、2012年7月30日からサービスを提供する。

 山梨県内の観光案内所などで、光ステーション接続用のID/パスワードを記載したカードを配布する。このID/パスワードを使って、光ステーションエリアで2週間のインターネット接続ができる。カードの配布は日本短期滞在者が対象となるため、配布時には短期滞在であることを示すパスポートなどを提示する必要がる。

 両者はより深く山梨県の魅力を伝えるため、光ステーションのコンテンツ配信機能を活用して、観光客自身のスマートフォンなどに多言語の観光ガイドをダウンロード配信する取り組みも行う。移動中などのオフライン状態でも閲覧可能で、より一層山梨県を満喫する機会を提供できるという。このコンテンツ配信第1弾として、富士山周辺の文化遺産を英語・中国語で紹介する観光ガイドを、光ステーションで配信する。

 山梨県は訪日外国人観光客の誘客と受入環境の整備に力を入れて取組んでいる。その一環として2012年1月に「やまなしFreeWi-Fiプロジェクト」を発足させ、県内1000カ所を目標に公衆無線LANの環境整備を進めてきた。NTT東日本はその協働企業として参画している。

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