写真1●開所準備中の「ヤフー石巻復興ベース」内部。壁一面がホワイトボードになっている
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写真2●7月12日に発売した「石巻爆速復興弁当」の第1弾。石巻復興ベースでの議論を通じて改良を進める
写真2●7月12日に発売した「石巻爆速復興弁当」の第1弾。石巻復興ベースでの議論を通じて改良を進める
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 ヤフーは2012年7月30日に、宮城県石巻市に新事務所「ヤフー石巻復興ベース」(写真1)を新設すると正式に発表した。同日、宮坂学代表取締役社長と、地元有力紙である河北新報社、三陸河北新報社の社長らが出席する開所式を開催する。東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市を中心とする地域の復興を、ヤフーの事業として支援する狙いがある。

 新事務所にはヤフー復興支援室の社員5人が常駐する。営業・企画担当者と制作担当者(ITエンジニア)を含んでおり、新規サービス開発などの一連のプロジェクトを石巻で完結できる体制を整える。

 社員用以外のスペースとして、インターネット環境やUstreamによる動画配信環境を備えた約20席分の「コワーキングスペース」を設ける。地元で活動するエンジニアやボランティアスタッフらが誰でも利用できるようにし、ヤフー以外が主体となる復興活動を後押しする。隣接する三陸河北新報社「かほくホール」(約70人収容)も利用できる。

 さらにカフェ風のオープンエリアを設け、復興に関連する討論会やワークショップを開催できるようになっている。第1弾として7月31日に、ヤフーがパートナーとして参画する「復興デパートメント」で販売する商品「石巻爆速復興弁当」(写真2)の企画開発イベントを行う。