米Appceleratorと米IDCは現地時間2012年7月24日、モバイルアプリケーション市場に関する共同調査の結果を発表した。それによると、企業向けモバイルアプリケーションの開発者は、米Googleの「Android」より米Appleの「iOS」を重視している。

 世界のモバイルアプリケーション開発者3500人以上に、企業市場でどのモバイルプラットフォームが優位に立つと思うか尋ねたところ、53.2%が「iOS」と答え、37.5%が「Android」を挙げた。2011年第3四半期に実施した調査では両OSがそれぞれ44%と拮抗していたが、過去3四半期の間にiOSへの関心度が一段と高まった。

 iOSは「iPad」を中心に企業での導入が拡大している一方、Androidは常にマルウエアの検出が報じられているほか、分散化の問題などが水を開けられた要因になっていると、AppceleratorおよびIDCは指摘している。

 しかしAndroidは、開発者の関心が昨年は低下したものの、今年は安定している。Androidスマートフォンに「たいへん関心がある」と答えた開発者は2012年第1四半期からほぼ横ばいで、Androidタブレット端末に「たいへん関心がある」と答えた割合は2.9ポイント上昇した。

 米Microsoftの次期OS「Windows 8」については、開発者の33.3%がWindows 8タブレットに「たいへん関心がある」と答え、慎重ながらも期待を示している。「Windows Phone 7」に「たいへん関心がある」という開発者は、2012年第1四半期の37.0%から25.0%に急落した。

 クラウドサービスへの関心は依然として高く、83%がクラウドサービスを利用する計画があると答えた。最も人気が高いのはAppleの「iCloud」(50.4%)、次いで米Amazon.comの「Amazon Web Services」(49.1%)だった。Microsoftの「Azure」(18.6%)はいくぶん遅れをとっている。

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