米Amazon.comがさまざまなサイズのタブレット端末を開発中だと複数の海外メディアが現地時間2012年7月23日に報じた。英Reutersは、「Kindle Fire」の販売を手がける米オフィス用品チェーンStaplesの幹部の話として、Amazonが5~6種類の端末を用意しており、その中には現行の7インチよりも大きな10インチモデルも含まれると伝えている。

 メディアは製品の発表時期、市場投入時期など詳細については伝えていないが、米Washington Postなどは、米GoogleがKindle Fireと画面サイズが同じで、同価格帯の「Nexus 7」を発売しており、Amazonが新たな対抗商品を市場投入しても不思議ではないと伝えている。Amazonは端末の製品群を拡充し、AppleやGoogle、Microsoftなどに対抗していくとみられている。

 なおAmazonのモバイル分野への事業展開をめぐっては、先ごろ自社ブランドのスマートフォンを開発中と伝えられたが、Reutersはこのうわさについても改めて報じている。それによると、Amazonには「Lab126」と呼ぶ研究・設計部門があるが、この部門で携帯電話やスマートフォンの技術者を募集している。現在Lab126でトップを務めるのは、AppleやPalmでハードウエアの開発に携わったGregg Zehr氏という人物。同氏の役職や、Lab126の従業員数がここ最近増えていること、そして今回の求人は、Amazonが携帯電話の通信技術を利用する何らかの端末を開発していることを示唆しているとReutersは伝えている(関連記事:Amazon.com、自社ブランドのスマートフォンを開発中か、海外メディアの報道)。