写真●手のひらサイズの組み込み向けボードコンピュータ「Raspberry Pi」
写真●手のひらサイズの組み込み向けボードコンピュータ「Raspberry Pi」
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 アールエスコンポーネンツは2012年7月23日、手のひらサイズの低価格ボードコンピュータ「Raspberry Pi」(写真)の法人向け販売を開始したことを発表した。同社が運営する直販サイト「RSオンライン」で注文を受け付ける。Raspberry Piは、ARMプロセッサーを搭載し、Linux OSを動作させることを前提とした組み込み向けボードで、非営利団体である英ラズベリーパイ財団が開発を進めている。

 Raspberry Piは従来、グループ企業である英RS Componentsが運営する専用サイトにおいて、「クレジットカードあるいはPayPalを使った英ポンド/ユーロ/米ドルでの決済」という条件でのみ注文を受け付けていた。一方、RSオンラインでは、商品代引きや銀行振り込みなどの取引方法を利用できるようになっており、日本円を使って決済できる。

 また、人気の高さからRaspberry Pi専用サイト経由での販売では「一人一点まで」という個数制限がかけられていたが、RSオンラインでの受注開始に当たってこれを撤廃。企業ユーザーが必要とする数を一度に注文できるようにした。販売価格は、Raspberry Pi本体(model B)が2950円。同ボード用にOS(Debian GNU/Linux)をインストール済みのSDカード(販売価格は1600円)や、基板保護ケース(980円、白、黒、クリアの3色あり)も合わせて購入可能である。