写真●Kinect for Windowsの外観
写真●Kinect for Windowsの外観
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 東京エレクトロンデバイス(TED)は2012年7月23日、モーションセンサー型の遠隔操作デバイス「Kinect for Windows」(写真)を産業/業務用途に利用するアイデアを募るコンテストを開催することを発表した。最優秀のアイデアは、Windows OS組み込み機器として、製品化に向けた試作を行う予定。

 コンテスト名は「Kinect for Windows コンテスト 2012」。主催は「Kinect for Windows Contest実行委員会」(主体は、東京エレクトロンデバイス)。応募の締め切り日は2012年8月24日で、8月31日に一次審査の通過者を発表。最終選考は9月14日(会場は、新宿パークタワーS棟24階パークルーム)で、プレゼンテーション(必須)とデモンストレーション(任意)を行う。

 最終審査では、「実用性、革新性(独創性)、将来性を採点基準として、デモが完成している作品には、操作性、完成度を加算」(東京エレクトロンデバイス)して、グランプリ(最優秀のアイデア)を決定する。グランプリ作品に対しては賞金として100万円を支払うほか、東京エレクトロンデバイスが製品化に向けた試作を行う予定。なお、2012年7月現在、同社によるKinect for Windowsの産業/業務利用の実例はまだ無い。

 なお、前提となるKinect for Windowsとは、Windows OS向けのSDK(ソフトウエア開発キット)が無償で公開されている、モーションセンサー型の遠隔操作デバイスである。パソコンやWindows組み込み機器とは、USBで接続する。カメラで撮影した映像から人体の部位の位置や動きを検知し、これを利用して操作ができるようになる。元々は家庭用ゲーム機「Xbox 360」用の周辺機器として実績がある。