米Yahoo!の最高経営責任者(CEO)に就任したMarissa Mayer氏が現地時間2012年7月19日、Yahoo!従業員に最初の社内メモを送信し、「立ち止まらないでほしい」と呼びかけた。複数の米メディアが報じている。

 Yahoo!は7月16日に元米Google幹部のMayer氏を新CEOに任命したことを発表した(関連記事:“Googleの顔”、Marissa Mayer氏がYahoo!のCEOに就任)。同氏は7月17日付けで就任したが、同日行われた決算発表の場には出席しなかった。

 米Wall Street Journalの技術系情報サイト「AllThingsD」が7月19日の記事に掲載した社内メモによると、同氏はスタンフォード大学の学生時代に初めてYahoo!を体験して以来、Yahoo!のファンであると明かし、Yahoo!に深い敬意を抱いていることを示した。

 また、Yahoo!が戦略や進むべき方向性に関して多くの問題を抱えていることを認め、「私にはいくつかアイデアがあるが、戦略や方向性の変更を実行するまでに、より詳しい情報を得た上で展望を開く必要がある。その間、どうか立ち止まらないでほしい。あなたがしている重要な仕事を続けてもらいたい」と述べた。

 さらに、「われわれはYahoo!の伝統である大胆な革新を続け、独創性を奨励し、ひいてはユーザーと広告主に創造的刺激と大きな喜びをもたらすべきである」と加えている。

 なお、米PCMAG.comの報道によると、Yahoo!が米証券取引委員会(SEC)に提出した書類から、Mayer氏の年間基本給が100万ドルであることが分かった。業績によって同氏はさらに数百万ドルを受け取る可能性があるという。