写真●CRM研究会の模様
写真●CRM研究会の模様
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 共通ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティマーケティングは2012年7月19日、Pontaに加盟する企業が参加する「CRM研究会」を設立した(写真)。当初はローソンや日本ケンタッキー・フライド・チキンなど8社が参加する。

 狙いは「(Pontaに加盟する企業が)単独では実現できないようなノウハウを蓄積し、CRM(顧客情報管理)に生かしていく」(ロイヤリティマーケティングの福田朗也取締役事業開発本部兼分析企画室長)ことにある。例えば、研究会に参加する企業の実務担当者が集まって実績の数値を使って意見交換し、販促の具体策を練る。

 初回の今日は、ローソンの倉持章CRM推進部部長が自社の取り組みを紹介した。ローソンは1店舗当たり平均900人が来店し、そのうちの4割超がPontaを利用する。そこで蓄積したデータを商品開発や発注などに生かしている。

 倉持部長は一例として、女性向けの新弁当ブランド「ろーそん亭」の取り組みを挙げた。ろーそん亭の実験期間中にPontaのデータを分析することで、女性客の利用が多いことを突き止めた。そこで女性を対象にした商品開発を心掛けたことで、女性客に対する販売数が1.5倍になったという。