EMCジャパンは2012年7月19日、パートナーによるクラウドサービスの開発や展開、販売を支援する「EMC Velocityサービス・プロバイダ・パートナー・プログラム」を発表した。このプログラムにより、クラウドコンピューティング環境への移行を促進する考え。

 同プログラムは、通信事業者、ケーブルサービス、ホスティングサービス、アウトソーシングサービス、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)など、あらゆるタイプのクラウドサービスプロバイダーを対象としており、世界で50社以上の企業がパートナーとして参加している。日本での第一号パートナーはインターネットイニシアティブで、同日に契約を締結した。

 EMCはこのプログラムを通じ、セールス、マーケティング、プランニング、トレーニングなどの分野でパートナーを支援する。具体的には、パートナー各社がEMCのテクノロジーをベースに差別化したサービス「EMC Powered Service」を開発できるよう、EMCがビジネス開発とサービス構築において協力するほか、マーケティング開発ファンドやロゴの提供、財政的な支援、営業および技術者向けトレーニングの実施、EMCの技術サポートとの連携なども行う予定。特に営業支援においては、パートナーが提供するクラウドサービスをEMCの顧客にも紹介するという。

 このほかEMCでは、事前テスト済の最適化されたリファレンスアーキテクチャ(推奨構成)や、ブループリント(青写真)、ビルドガイド(構築ガイド)も提供するとしている。