ウルシステムズは2012年7月19日、CEP/ストリーム・コンピューティング製品を活用した「リアルタイム分析プロフェッショナルサービス」を提供開始した。時系列に発生するイベントをリアルタイムに分析・把握し、ビジネスに役立てることが目的。「企業の情報システム部門が、有益な分析シナリオを見つけ出せるよう手助けしたい」(漆原茂 代表取締役社長)。

 ビッグデータの一種に、時系列に次々と発生するデータがある。これをインメモリーでリアルタイムに分析するのが「CEP(Complex Event Processing、複合イベント処理)」製品である。「通信事業者の障害監視やテロ対策など、バッチでデータ処理していては意味がない分野を、CEPやストリーム・コンピューティングはカバーする」(漆原社長)。

 リアルタイム分析プロフェッショナルサービスでは、製品選定やアーキテクチャー設計、システム開発や技術コンサルティングなどのサービスを提供する。中でも力を入れるのが、有益な分析シナリオの発見だ。CEP/ストリーム・コンピューティング製品では「あるイベントが発生したら、このアクションを取る」といった分析シナリオを作る。「シナリオはPDCAサイクルを回しながら改善していくが、これこそ今後の情報システム部門がやっていくべき仕事の一つだ」(同)。

 利用製品は、IBM「InfoSphere Streams」、ティブコソフトウェア「TIBCO BusinessEvents」、サイベース「SAP Sybase Aleri Event Stream Processor」、レッドハット「JBoss Enterprise BRMS」などから案件に合わせて選定する。