写真●セイコーエプソンが無償で配布するプロジェクター操作用Androidアプリ「Epson iProjection」の画面例
写真●セイコーエプソンが無償で配布するプロジェクター操作用Androidアプリ「Epson iProjection」の画面例
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 セイコーエプソンは2012年7月17日、Android OSを搭載したスマートフォンやタブレット端末を使って無線LAN経由で同社製プロジェクターにアクセスし、直接制御できるようにするためのアプリ「Epson iProjection」(写真)の配布を開始した。Google Playから無償でダウンロードできる。

 Epson iProjectionを使うと、Android端末内に保存されているPDFファイルや写真などをプロジェクターに転送してスクリーンに表示させたり、転送した画面に手書き文字による注釈を書き込んだり(マーカー機能)できるようになる。対応するファイル形式はPDF(PDF 1.6)およびJPEG、PNGの3種類。インターネット接続環境がある場合は、内蔵するWebブラウザーを使ってWebページの表示も可能。クラウドサービスとの連携機能も備えており、EvernoteおよびDropboxにアップロードしている対応ファイルを同アプリ経由でプロジェクターに送り込める。

 さらに、プロジェクターの入力切り替えや音量の調節といった操作を実行するための制御機能も実装。小型軽量な同社製モバイルプロジェクター(EB-176x/177xシリーズなど)と組み合わせることで、プロジェクター操作用のノートパソコンなどを別途用意することなく、Android端末とプロジェクターの2台の機器だけで外出先などでのプレゼンテーションを遂行できるという。

 対応するプロジェクターは、「EB-85/825/826W/825H」「EB-450WT/450W/460T/460/455WT/465T/485WT/480T/485W/480/435W/430」など同社の「Offirioプロジェクター」シリーズ44機種。機種によってはオプションで用意されている無線LANユニットの装着が必要となる。また、EB-1940Wなど無線LANユニットがオプションで用意されていない一部の機種では、有線LANポート経由で無線LANアクセスポイントなどへ接続する必要がある。

 Epson iProjectionの動作要件は、Android OSのバージョンが「Android 2.3」以降で、「800×480ドット(WVGA)以上の液晶モニター」を備えたAndroid端末となっている。