東芝ソリューションは2012年7月17日、仮想サーバー環境一式をラックに収めたアプライアンス「FlexSilver」の新製品として、デスクトップ仮想化の用途に特化したシステム「FlexSilver/VDX」を発表し、同日出荷を開始した。自社製ハードウエアとデスクトップ仮想化ソフトを組み合わせて提供する。

 デスクトップ仮想化ソフトとして、Citrix XenDesktop 5.5 VDI EditionまたはVMware View 5 Enterpriseのいずれかを利用できる。それぞれの最小構成価格(税込み)は、100人分のミドルウエアのライセンスを含んで、XenDesktop利用時が1650万円、VMware View利用時が1750万円である。個々の仮想デスクトップ上で動作させるクライアントOSは、別途用意する必要がある。

 特徴は、同社製のPCサーバーとストレージを採用していること。これにより、他社製ハードウエアを採用する場合と比べて価格を下げられるほか、ハードウエアサポートの面で有利であるとしている。最小構成時の構成要素は、PCサーバーがXeon X5650搭載の1Uラックマウント型×2台、ストレージが14.4Tバイト(600Gバイト×24台)構成。スイッチは他社製(Cisco Catalyst 2960-S)を使う。

 別途、導入を支援するSIサービスも用意した。(1)「検証サービス」(VDIへの移行を検証)、(2)「設計サービス」(3)「構築サービス」、(4)「運用サービス」(マスターOSイメージの作成代行、既存PCからの移行支援、システム監視など)、(5)「保守サービス」---、をメニュー化した。