Yahoo!が現地時間2012年7月17日に発表した同年第2四半期の決算は、売上高が12億1800万ドルで前年同期を1%下回った。提携企業に支払う手数料(TAC)を除いた場合の売上高はほぼ横ばいの10億8100万ドルだった。

 会計原則(GAAPベース)の純利益は前年同期比4%減の2億2700万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.18ドル)。営業利益は同71%減の5500万ドルだった。特別費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は3億2700万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.27ドル)、営業利益は1億9000万ドルとなる。

 ディスプレイ広告による収入は5億3500万ドルで前年同期と比べ2%増加した(TACを除いた場合は1%増の4億7300万ドル)。一方、検索広告収入は4億6100万ドルで同1%減少した(TACを除いた場合は4%増の3億8500万ドル)。

 英メディアの報道(Financial Times)によると、アナリストらは特別費用などを除いた1株当たり利益を23セントと予測していた。1株当たり利益が予測を超えたものの、米Microsoftと提携を結んでいる検索事業は期待を下回る業績が続いており、最高財務責任者(CFO)のTim Morse氏は「あるべき状況に持って行く必要がある」と述べている。またMorse氏は「夏期オリンピック大会と米大統領選が当社の追い風になると期待している」と語った以外は、今後の業績見通しについて明らかにしなかった。

 なおYahoo!は前日、最高経営責任者(CEO)兼社長に米Google出身のMarissa Mayer氏を任命したことを発表している(関連記事:“Googleの顔”、Marissa Mayer氏がYahoo!のCEOに就任)。Mayer氏は17日付けで新CEOに就任したが、上記メディアによれば決算発表の場には出席しなかった。

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