米Intelは現地時間2012年7月17日、同年第2四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比3.6%増の135億100万ドル、純利益は同4.3%減の28億2700万ドル、営業利益は同2.6%減の38億3200万ドルだった。また粗利益率は63.4%で、前年同期から2.8ポイント上昇した。

 最高経営責任者(CEO)兼社長のPaul Otellini氏は「引き続きデータセンター向け製品が好調だったことに加え、Ultrabookやスマートフォン分野で新製品が登場し、第2四半期は堅調に推移した」としながらも、第3四半期については「マクロ経済環境がより厳しくなることから、成長率は我々の事前予想よりも緩やかになる」と予測している。

 当期の売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が86億8400万ドルで、前年同期に比べ4.4%増となった。データセンター向け事業は28億400万ドルで同15.1%増。一方、その他のIntelアーキテクチャー事業は11億800万ドルで同20.2%の減少となった。その他のIntelアーキテクチャー事業の営業損益は3億3500万ドルの赤字で、赤字幅は前年同期の3300万ドルから拡大した。

 なおIntelは当期から、その他のIntelアーキテクチャー事業を再編しており、これまでの「Netbook and Tablet Group」を「Netbook Group」「Tablet Group」「Service Provider Group」の3部門に分けている。このほか「Ultra-Mobility Group」を「Phone Group」に改称した。

 同社が併せて発表した2012年第3四半期の業績見通しは、売上高が143億ドル(プラス/マイナス5億ドル)、粗利益率が63%(プラス/マイナス2ポイント)。また2012年通期の売上高については、従来5%以上10%未満としていた前年比伸び率を3~5%に下方修正した。

[発表資料(PDF文書)]