写真1●Hitachi Virtual File Platform 200Nの外観
写真1●Hitachi Virtual File Platform 200Nの外観
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写真2●Hitachi Virtual File Platform 600Nの外観
写真2●Hitachi Virtual File Platform 600Nの外観
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 日立製作所は2012年7月17日、非構造化データを集約する用途に適したNASストレージ「Virtual File Platform」(VFP)の製品ラインアップを刷新した。具体的には、上位モデルの構成を全5モデルから全3モデルに簡素化し、価格性能比を高めた。7月18日に出荷する。

 VFPは、複数のNASを束ねて論理的に1台のNASとして運用するストレージ仮想化ゲートウエイ機能を備える。また、旧式NASから新規のNASへとデータを移行するNASリプレース機能に注力している。リプレース時には、新旧NASを使い続けながら、アクセス要求があったファイルから順次移行できる。

 適用規模に応じて、(1)「ゲートウエイモデル」、(2)「ストレージセットモデル」、(3)「エントリーモデル」の三つのモデルを用意する。(1)のゲートウエイモデルは外部NASを接続して使う最上位モデル。(2)のストレージセットモデルはゲートウエイ機能に加えてストレージを内蔵した中規模向けモデル。(3)のエントリーモデルは、ストレージセットモデルのエントリー版に相当する。

 今回、上位モデルについて、モデル構成を簡素化し、オプションで機能やスペックを調節できるようにした。具体的には、ゲートウエイモデルの既存3モデル(VFP100N/VFP300N/VFP500N)を簡素化し、2モデル構成(VFP200N/VFP600N)とした(写真1写真2)。また、ストレージセットモデルの既存2モデル(VFP2010/VFP2300)を簡素化し、1モデル構成(VFP110)とした。

 新モデルは既存モデルと比べて、いずれの構成で利用した場合であっても価格性能比が向上している。例えば、VFP200Nの最小構成時の価格はVFP100Nと同等だが、性能が向上している。また、ストレージセットモデルのVFP110は、VFP2010と同等スペック(クラスタ構成、SAS HDD 3.6Tバイト)で比較すると、価格が40%ほど下がった。

 新モデルの価格(税込み)は、以下の通り。VFP600Nは2ノード構成で動作し、1ノード当たり1801万3800円から。VFP200Nは1ノード以上で動作し、1ノード当たり268万6950円から。VFP110は1ノード以上で動作し、物理容量1.2Tバイトのストレージを内蔵して1ノード当たり323万5050円から。

 なお、エントリーモデルの2モデル(VFP70/VFP50)については、ラインアップの変更はない。最エントリーモデルのVFP50の価格は、最小構成(物理容量4Tバイト)で99万7500円。