米Microsoftは現地時間2012年7月16日、次期「Office 2013」（開発コード名「Office 15」）のカスタマープレビュー版を公開した。専用サイトを通じてアクセスできる。

　個人ユーザー向け「Office Professional 2013」のカスタマープレビュー版は、「Word」「PowerPoint」「Excel」「Outlook」「OneNote」「Access」「Publisher」が含まれる。これに「Lync」へのアクセスや共有環境などを加えた中小企業向け「Office 365 Small Business Premium」、大企業向け「Office 365 ProPlus」などのカスタマープレビュー版も提供する。いずれも「Windows 7」または「Windows 8」で利用可能。

　OneNoteとLyncは、Windows 8の「Metro」ユーザーインタフェースをサポートする。また、ARM版Windows 8である「Windows RT」に対応した家庭および学生向け「Office Home and Student 2013 RT」もWord、 Excel、PowerPoint、OneNote構成で用意する。

　Office 2013はWindows 8を搭載したパソコンやタブレット端末で最大限能力を発揮するよう設計されおり、キーボードやマウスを使用するのと同様のコンテンツ作成、編集、表示、閲覧をタッチ操作でも行える。スタイラスペンを使った手書き入力からテキストへの自動変換なども可能。

　クラウド環境と連携し、Officeのドキュメントを「SkyDrive」に保存することによりタブレット端末、パソコン、スマートフォンからいつでもアクセスできる。ユーザー設定や直近で使っていたファイルおよびテンプレート、カスタム辞書なども同一アカウントに同期される。

　VoIPサービス「Skype」や、6月に買収を発表した企業向けSNS「Yammer」の統合により、ビジネスユーザーはLyncからSkypeを立ち上げて音声通話でやりとりしたり、SharePointからソーシャル機能にアクセスしたりできる。

　サブスクリプション方式のOffice 365は、Home Premium、Small Business Premium、ProPlusエディションを新たに設定し、各Office 2013アプリケーションを提供する。詳細な利用料は秋に発表する。

[発表資料へ]