写真●シスコシステムズの軍事用会議システム「Cisco TelePresence VX Tactical」
写真●シスコシステムズの軍事用会議システム「Cisco TelePresence VX Tactical」
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 シスコシステムズは2012年7月13日、軍事用途などを想定したテレビ会議専用機(テレプレゼンス)の新製品「Cisco TelePresence VX Tactical」(写真)を発表した。一般販売の時期は未定だが、既に米軍への納入実績があり、中米ハイチへの派兵隊などで使われているという。

 耐衝撃性と防水性を備えたキャリングケースに、シスコのテレプレゼンス製品「Cisco TelePresence SX20」を組み込んでいる。ケース内に17.5インチ液晶ディスプレイとカメラ、スピーカー、マイクなどを配置。電源は、通常のコンセントに加え、車両のシガーソケットからも充電できるようにしている。「資料共有機能」を備え、パソコンなどで作成した地図や文書を共有しながら作戦会議や命令・報告の伝達を行える。

 軍事用途以外に、民生分野でも資源の採掘現場や砂漠、建設現場や工場内など特殊な場所での利用を想定している。シスコシステムズ(アジアパシフィック アンド ジャパン)マネージング・ディレクタのディネッシュ・マルカーニ氏は、「既に石油関連企業などから引き合いが来ている。過酷な環境でも、オフィス内などと同様にビジュアルコラボレーションができるようにしたい」と説明した。

 シスコが7月19日に東京都の本社オフィス内に開設する「コラボレーション体験ショーケース」で実機を展示する。