エム・ピー・テクノロジーズ(MPT)は2012年7月12日、社員50人分の仮想的なWindows環境を提供するシステム製品「All-in-one XenApp Box」を発表した。2012年9月1日に出荷する。初期構築作業込みで、ハードウエア調達後に最短5日間で導入できる。市場想定価格(税別)は、Windowsのライセンスなどを含んだ総額で299万円(社員1人当たり5万9800円)。

 米Citrix Systemsの仮想化ミドルウエア「XenApp」(旧称はMetaFrameおよびPresentation Server)を、米IBMのPCサーバー「IBM System x3550 M4」にインストール/設定して提供するシステムである。シンクライアント(画面情報端末)を介して、仮想的なWinodwsデスクトップ(Windows Server 2008 R2のアプリケーション画面またはデスクトップ画面)を利用できる。

 社員50人分の仮想的なWindowsデスクトップを運用するために必要なソフトウエアライセンスをすべて含む。具体的には、XenAppのライセンス(50人分)に加え、Windows ServerのCAL(クライアントアクセスライセンス)とRDS(リモートデスクトップサービス)のCALが50人分含まれる。さらに、MPTの運用管理ソフト「Resalio QVIS」と、米Acronisのシステムバックアップソフト「Acronis Backup & Recovery 11 Server for Windows」もバンドルする。

 PCサーバーであるSystem x3550 M4のスペックは、以下の通り。大きさは1Uラックマウント。CPUは、6コアのXeon E5-2620(2GHz)×1ソケット。メインメモリーは32Gバイト。ストレージはRAIDコントローラー(RAID 5)経由で、分速1万5000回転の300Gバイトディスクを8基使う。