図●モビラス・ジャパンのクラウドサービス「AppExe」の画面例
図●モビラス・ジャパンのクラウドサービス「AppExe」の画面例
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 モビラス・ジャパンは2012年7月11日、ノンプログラミングでスマートフォンやタブレット端末用アプリケーションを開発できるクラウドサービス「AppExe」の提供を開始した。Webブラウザーで画面設計やアプリの機能設定をするだけでアプリを開発できるため、開発言語の知識がないユーザーでも、用途にあったアプリを作成できる()。

 利用者は、AppExeのWebサイトにアクセス。ウイザード形式で、アプリの画面設計や機能の設定をする。アプリにローカルデータベースを持たせたり、ボタンをタップした際のアクションを定義したりと、細かく機能を指定できる。

 設定が終わると、どの端末でアプリを使うかを指定する。するとAppExeのクラウド上でアプリを生成。利用者は、スマホなどの端末からアプリをダウンロードする仕組みである。

 iPhoneやiPad、Android端末で動作するアプリのほか、PCのWebブラウザーで動作するHTML5アプリケーションとして開発することもできる。一度作成したアプリを、ほかの端末で動くアプリとして生成し直すこともできる。

 既存の情報システムと連携する機能も実現できる。モビラスはアプリを配信、管理する「運用サーバー」を提供しており、この運用サーバーに、あらかじめ既存システムとの連携機能を搭載する。企業独自の通信方法に対応させる際は、連携機能を個別に開発する。

 料金は、1ユーザーが開発する場合は月額8900円から。6ユーザーなら月額2万7000円から、12ユーザーなら月額4万5000円からである。初年度の売上は1億円、3年目の2014年には20億円を目指す。米モビラスは、米国や欧州、シンガポール、中国などでの販売も計画しているという。