写真1●PowerLinux 7R1の外観
写真1●PowerLinux 7R1の外観
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 日本IBMは2012年7月11日、POWER7を搭載したLinux専用機のエントリーモデル「PowerLinux 7R1」(写真1)を発表した。7月20日に出荷する。最小構成時の価格(税別)は103万300円で、2011年5月に出荷した既存モデル「PowerLinux 7R2」(135万5700円)よりも安価に購入できる。

 CPUのPOWERプロセッサは、同社のAIX(UNIX)やIBM i(オフコンOS)などが稼働するサーバー機「Power Systems」(旧称はSystem p)で使われているRISCプロセッサである。PowerLinuxでは、POWERを採用することで、x86サーバーと同等の価格でありながら、x86サーバーよりも高性能かつ高信頼なLinux環境を提供する、としている。

 今回のPowerLinux 7R1は、PowerLinuxとしては、既存モデル(PowerLinux 7R2)よりも安価な最エントリーモデルである。搭載するCPUの数を2個から1個に減らして価格を下げた。さらに、既存モデルでは利用できなかったAC100V対応の電源ユニットを搭載し、より導入しやすくした。

 サーバー仮想化機構として、論理パーティショニング機能「PowerVM for PowerLinux」を備えている。1コアあたり最大10台の論理区画(仮想サーバー)を作成できる。PowerLinux 7R1は8コアのPOWER7(3.55GHz)を1個搭載するため、合計で80台の仮想サーバーを運用できる。このほか、メモリー容量は32Gバイト、ディスクは300Gバイト(分速1万回転)を2個搭載する。